享保小判とは正徳4(1714)年より、通用開始された小判です。 享保小判は通用の際に触書(ふれがき:江戸時代の法令や通達)が出されておらず、発行時期を正徳5(1715)年や享保元(1716)年とする説もあります。
「享保」と名が付いている享保小判ですが、発行されたのは、その前の時代にあたる「正徳」の時代。
このため、享保小判は「正徳後期小判(しょうとくこうきこばん)」の名前で呼ばれることもあります。
しかし、結果的に享保での通用期間のほうが長く、また「正徳小判との差別化を明確にする」という目的もあり、主に享保小判と呼ばれるようになりました。 享保小判は、元禄金に改鋳が下がっていた品位を再び高めることを目的に、金の品位の高い慶長小判と同品位で鋳造されました。
当時は深刻なインフレが起こっており、金の品位を高めることで物価を下げる目論見もあったと言われています。
また、当時は金が採れる量が減少していたため、享保金(金 86.1%)への改鋳は主に品位の低い元禄金(56.4%)や、やや品位の低い宝永金(83.4%)を回収しての吹き替えによって行われました。
しかし、品位の低い元禄金や宝永金を使っての吹き替えだったため、結果として、貨幣の流通量が減少してデフレが起こり、経済に打撃を与えることになりました。
享保小判の表面には茣蓙目(ござめ)が刻まれ、上下に扇に囲まれた桐紋が、中央部には「壹両(両は旧字)」の文字が配され、下部に「光次(花押)」の極印。裏面には、花押と小判師・吹所の験極印が刻まれています。 享保小判は慶長小判と同じ形式で造られており、正徳小判とも非常に見た目が似ています。
見分け方としては、裏の花押が慶長小判に比べて小さいこと、そして表の「光次」の「光」と「次」の間が離れていることです。 享保小判に刻まれた「光次」の文字が離れていることから、通称「離光次」と呼ばれ、正徳小判は、「光」と「次」の文字の間が重なっていることから「重光次」と呼ばれ、区別されます。
享保小判の重さは17.78g、品位は金86.1%と銀13.9%です。
享保金には、享保小判のほかに、同品位で量目(重さ)が1/4の「享保一分判金(きょうほういちぶばんきん)」もあります。
また、佐渡で鋳造された享保小判は、裏面には「佐」の極印が刻まれており、佐渡小判(さどこばん)や佐字小判(さじこばん)と呼ばれます。
佐渡小判の見分け方は、小判師の験極印と吹所をあらわす験極印の組み合わせから「筋」「神」、「高」「神」、「利」「神」、「又」「神」のいずれかになっています。
享保一分判金でも、佐渡で鋳造された物には「佐」の極印があり、享保佐渡一分判金(きょうほうさどいちぶばんきん)や佐字一分判金(さじいちぶばんきん)と呼ばれます。
また、裏面の右下の部分に「弘」や「久」と極印が打たれた享保小判が発見されているのですが、この極印の示す意味は未だ分かっていません。
享保小判は、状態や極印によって買取価格が変動する傾向がございます。希少な極印の物や、状態が良い物は、高額買取となる可能性もございますので、当店での査定おすすめいたします。 また当店HPではお問い合わせフォームや、お品物の写真をお送りいただくだけの簡単な無料査定フォームもご用意しております。 ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
当店は大阪駅前第二ビル2階と非常に好アクセスの立地。 享保小判のみならず、様々な古銭・記念コイン・切手の買取を行っております。 ウェブからのお問い合わせは下記よりお願いいたします。 http://www.takarastampcoin.com/fmail02/fmail.cgi 皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
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享保小判とは?
享保小判とは正徳4(1714)年より、通用開始された小判です。
享保小判は通用の際に触書(ふれがき:江戸時代の法令や通達)が出されておらず、発行時期を正徳5(1715)年や享保元(1716)年とする説もあります。
享保小判が発行された時期
「享保」と名が付いている享保小判ですが、発行されたのは、その前の時代にあたる「正徳」の時代。
このため、享保小判は「正徳後期小判(しょうとくこうきこばん)」の名前で呼ばれることもあります。
しかし、結果的に享保での通用期間のほうが長く、また「正徳小判との差別化を明確にする」という目的もあり、主に享保小判と呼ばれるようになりました。 享保小判は、元禄金に改鋳が下がっていた品位を再び高めることを目的に、金の品位の高い慶長小判と同品位で鋳造されました。
当時は深刻なインフレが起こっており、金の品位を高めることで物価を下げる目論見もあったと言われています。
また、当時は金が採れる量が減少していたため、享保金(金 86.1%)への改鋳は主に品位の低い元禄金(56.4%)や、やや品位の低い宝永金(83.4%)を回収しての吹き替えによって行われました。
しかし、品位の低い元禄金や宝永金を使っての吹き替えだったため、結果として、貨幣の流通量が減少してデフレが起こり、経済に打撃を与えることになりました。
享保小判の図柄や重さ
享保小判の表面には茣蓙目(ござめ)が刻まれ、上下に扇に囲まれた桐紋が、中央部には「壹両(両は旧字)」の文字が配され、下部に「光次(花押)」の極印。裏面には、花押と小判師・吹所の験極印が刻まれています。
享保小判は慶長小判と同じ形式で造られており、正徳小判とも非常に見た目が似ています。
見分け方としては、裏の花押が慶長小判に比べて小さいこと、そして表の「光次」の「光」と「次」の間が離れていることです。
享保小判に刻まれた「光次」の文字が離れていることから、通称「離光次」と呼ばれ、正徳小判は、「光」と「次」の文字の間が重なっていることから「重光次」と呼ばれ、区別されます。
享保小判の重さは17.78g、品位は金86.1%と銀13.9%です。
享保金 (きょうほうきん)の種類と享保小判
享保金には、享保小判のほかに、同品位で量目(重さ)が1/4の「享保一分判金(きょうほういちぶばんきん)」もあります。
また、佐渡で鋳造された享保小判は、裏面には「佐」の極印が刻まれており、佐渡小判(さどこばん)や佐字小判(さじこばん)と呼ばれます。
佐渡小判の見分け方は、小判師の験極印と吹所をあらわす験極印の組み合わせから「筋」「神」、「高」「神」、「利」「神」、「又」「神」のいずれかになっています。
享保一分判金でも、佐渡で鋳造された物には「佐」の極印があり、享保佐渡一分判金(きょうほうさどいちぶばんきん)や佐字一分判金(さじいちぶばんきん)と呼ばれます。
また、裏面の右下の部分に「弘」や「久」と極印が打たれた享保小判が発見されているのですが、この極印の示す意味は未だ分かっていません。
享保小判の高価買取には?
享保小判は、状態や極印によって買取価格が変動する傾向がございます。希少な極印の物や、状態が良い物は、高額買取となる可能性もございますので、当店での査定おすすめいたします。
また当店HPではお問い合わせフォームや、お品物の写真をお送りいただくだけの簡単な無料査定フォームもご用意しております。
ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
当店は大阪駅前第二ビル2階と非常に好アクセスの立地。
享保小判のみならず、様々な古銭・記念コイン・切手の買取を行っております。
ウェブからのお問い合わせは下記よりお願いいたします。
http://www.takarastampcoin.com/fmail02/fmail.cgi
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。