明治4 年、これまでの貨幣制度を一新するために「新貨条例(明治4 年太政官布告第267 号)」が制定され、新たな金・銀・銅貨が発行されることになりました。
この条例によって、貨幣の単位は「円」に定められることに。 さらに補助単位として「銭」「厘」という単位も生まれました。
金貨が「本位貨幣(20 円~1 円)」であるのに対し、銀貨は「補助貨幣」という扱いになり、「50銭~5銭」までの銀貨が発行されました。
この際に発行されたのが、「50銭銀貨」です。 50 銭銀貨をはじめとする補助銀貨は、昭和28 年に定められた「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」によって廃止されました。
旭日竜大型50銭銀貨は、明治4 年の新貨条例によって発行されました。 明治3 年銘と明治4 年銘があり、発行枚数は1,806,293 枚です。
旭日竜大型50銭銀貨は、明治3(1870)年~明治4(1871)年にかけて発行されました。
旭日竜大型50銭銀貨の図柄は、表に大きく描かれた竜が特徴的です。 他には「大日本」「五十銭」の文字と、年号も記されています。 また、裏面には「菊」「旭日」「桐」の図柄が描かれています。
旭日竜大型50銭銀貨は、発行時期によって「大日本」の「本」の字体が異なります。 明治3 年~明治4 年前期に発行されたものは「本」の縦棒の下が「跳ね」で書かれていますが、明治4 年後期のものは「止め」で終わっています。 これを「ハネホン」「トメホン」と呼んで区別する場合があります。
旭日竜大型50銭銀貨の品位は銀800/銅200、大きさは31.51mmで重さは12.50gあり ます。
旭日竜小型50銭銀貨は、明治5 年の条例改正によって発行された銀貨です。 明治4 年の新貨条例で発行された旭日竜大型50 銭銀貨よりも、やや小さく作られています。
旭日竜小型50銭銀貨は、明治4(1871)年に発行されました。
旭日竜小型50銭銀貨の品位は銀800/銅200 で重さは12.50g、大きさは31mmです。 旭日竜大型50銭銀貨の大きさは31.51mmなので、やや小さくなっています。
図柄は、表に竜の絵と「大日本」「五十銭」の文字、年号が描かれています。 裏の図柄は大型と同じく、「菊」「旭日」「桐」です。
旭日竜小型50銭銀貨は表の図柄によって、「大竜」「小竜」と呼ばれる2 種類が存在しま すが、ふたつの違いはまず「竜図の内径の大きさ」です。 内径が21mmのものは大竜、19mmのものは小竜と呼ばれます。
また、大竜は竜図の火炎のトゲが2 本で「大火炎」と呼ばれており、小竜はトゲが3 本で 「小火炎」という呼び名になります。
竜50 銭銀貨は、明治6 年の条例改正に基づいて発行されたか「改正補助銀貨」です。
竜50銭銀貨の品位は銀800/銅200 で重さは13.48g、大きさは30.90mmです。 表の図柄は竜の絵と「大日本」「50SEN」「年号」の文字が描かれており、裏の図柄は「菊」 「桐」の絵と「五十銭」の文字です。
表の年号のデザインには「普通」「中年」「長年」の3 種類があり、それぞれ「年」の字 の形が微妙に異なります。 また裏面に書かれた「五十銭」の下の模様は、「下切」と「上切」の2 種類があります。
旭日50銭銀貨は明治39 年の条例改正によって発行された50 銭銀貨です。
旭日50銭銀貨の発行時期は、明治39(1906)年~大正6(1917)年です。
旭日50銭銀貨の品位は銀800/銅200、重さは10.13gで大きさは27.27mmです。
表の図柄は「菊」「桐」の絵と「五十銭」の文字です。 裏には「旭日」の絵と、文字として「大日本」「50SEN」「年号」が描かれています。
八咫烏50銭銀貨は、大正7 年の条例改正によって発行された50 銭銀貨です。 銀の価格が高騰したため、日銀に保管され結局流通しませんでした。
八咫烏50銭銀貨の発行時期は、大正7(1918)年~大正8(1919)年です。
八咫烏50銭銀貨の品位は銀800/銅200、重さは6.75gで大きさは24.85mmです。
表には「菊」「鳳凰」「桐」の絵と「五十銭」の文字が描かれています。 裏の図柄の絵は「八咫烏」「旭日」で、文字として「大日本」「50SEN」「年号」があります。
小型50銭銀貨は大正11 年の条例改正によって発行された50 銭銀貨です。 「鳳凰50銭銀貨」とも呼ばれます。
小型50銭銀貨の発行時期は、大正11(1922)年~大正15(1926)年と、昭和3(1928) 年~昭和13(1938)年です。
小型50銭銀貨(鳳凰50銭銀貨)の品位は銀720/銅280、重さは4.95gで大きさは23.50mmです。 表の図柄は「菊」「桐」「鳳凰」の絵、「五十銭」の文字が描かれています。 裏面は「旭日」の絵が中心に描かれ、文字として「大日本」「年号」が刻まれています。
50銭銀貨は状態や希少価値によって買取価格が変動いたします。同じ種類の50銭銀貨でも発行時期によって僅かに図柄が異なる場合もあり、見分けるのはなかなか困難です。 図柄によって価値が変動する場合もございますので、お心当たりのあるお客様はぜひ一度ご来店ください。当店では買取のプロが、しっかりとお品物を査定いたします。 宝スタンプは大阪駅前第二ビル2 階と非常に好アクセス。様々な古銭・切手の買取や販売を行っておりますので、ぜひお気軽にご来店ください。
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古銭「50銭銀貨」とは?(50銭銀貨の歴史ほか)
明治4 年、これまでの貨幣制度を一新するために「新貨条例(明治4 年太政官布告第267 号)」が制定され、新たな金・銀・銅貨が発行されることになりました。
この条例によって、貨幣の単位は「円」に定められることに。 さらに補助単位として「銭」「厘」という単位も生まれました。
金貨が「本位貨幣(20 円~1 円)」であるのに対し、銀貨は「補助貨幣」という扱いになり、「50銭~5銭」までの銀貨が発行されました。
この際に発行されたのが、「50銭銀貨」です。 50 銭銀貨をはじめとする補助銀貨は、昭和28 年に定められた「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」によって廃止されました。
旭日竜大型50銭銀貨とは?
旭日竜大型50銭銀貨は、明治4 年の新貨条例によって発行されました。
明治3 年銘と明治4 年銘があり、発行枚数は1,806,293 枚です。
旭日竜大型50銭銀貨の発行時期
旭日竜大型50銭銀貨は、明治3(1870)年~明治4(1871)年にかけて発行されました。
旭日竜大型50銭銀貨の図柄と品位
旭日竜大型50銭銀貨の図柄は、表に大きく描かれた竜が特徴的です。
他には「大日本」「五十銭」の文字と、年号も記されています。
また、裏面には「菊」「旭日」「桐」の図柄が描かれています。
旭日竜大型50銭銀貨は、発行時期によって「大日本」の「本」の字体が異なります。
明治3 年~明治4 年前期に発行されたものは「本」の縦棒の下が「跳ね」で書かれていますが、明治4 年後期のものは「止め」で終わっています。
これを「ハネホン」「トメホン」と呼んで区別する場合があります。
旭日竜大型50銭銀貨の品位は銀800/銅200、大きさは31.51mmで重さは12.50gあり
ます。
旭日竜小型50銭銀貨とは?
旭日竜小型50銭銀貨は、明治5 年の条例改正によって発行された銀貨です。
明治4 年の新貨条例で発行された旭日竜大型50 銭銀貨よりも、やや小さく作られています。
旭日竜小型50銭銀貨の発行時期
旭日竜小型50銭銀貨は、明治4(1871)年に発行されました。
旭日竜小型50 銭銀貨の図柄と品位
旭日竜小型50銭銀貨の品位は銀800/銅200 で重さは12.50g、大きさは31mmです。
旭日竜大型50銭銀貨の大きさは31.51mmなので、やや小さくなっています。
図柄は、表に竜の絵と「大日本」「五十銭」の文字、年号が描かれています。
裏の図柄は大型と同じく、「菊」「旭日」「桐」です。
旭日竜小型50銭銀貨は表の図柄によって、「大竜」「小竜」と呼ばれる2 種類が存在しま
すが、ふたつの違いはまず「竜図の内径の大きさ」です。
内径が21mmのものは大竜、19mmのものは小竜と呼ばれます。
また、大竜は竜図の火炎のトゲが2 本で「大火炎」と呼ばれており、小竜はトゲが3 本で
「小火炎」という呼び名になります。
竜50銭銀貨とは?
竜50 銭銀貨は、明治6 年の条例改正に基づいて発行されたか「改正補助銀貨」です。
竜50銭銀貨の図柄と品位と大きさ
竜50銭銀貨の品位は銀800/銅200 で重さは13.48g、大きさは30.90mmです。
表の図柄は竜の絵と「大日本」「50SEN」「年号」の文字が描かれており、裏の図柄は「菊」
「桐」の絵と「五十銭」の文字です。
表の年号のデザインには「普通」「中年」「長年」の3 種類があり、それぞれ「年」の字
の形が微妙に異なります。
また裏面に書かれた「五十銭」の下の模様は、「下切」と「上切」の2 種類があります。
旭日50銭銀貨とは?
旭日50銭銀貨は明治39 年の条例改正によって発行された50 銭銀貨です。
旭日50銭銀貨の発行時期
旭日50銭銀貨の発行時期は、明治39(1906)年~大正6(1917)年です。
旭日50銭銀貨の図柄と品位と大きさ
旭日50銭銀貨の品位は銀800/銅200、重さは10.13gで大きさは27.27mmです。
表の図柄は「菊」「桐」の絵と「五十銭」の文字です。
裏には「旭日」の絵と、文字として「大日本」「50SEN」「年号」が描かれています。
八咫烏50銭銀貨とは?
八咫烏50銭銀貨は、大正7 年の条例改正によって発行された50 銭銀貨です。
銀の価格が高騰したため、日銀に保管され結局流通しませんでした。
八咫烏50銭銀貨の発行時期
八咫烏50銭銀貨の発行時期は、大正7(1918)年~大正8(1919)年です。
八咫烏50銭銀貨の図柄と品位と大きさ
八咫烏50銭銀貨の品位は銀800/銅200、重さは6.75gで大きさは24.85mmです。
表には「菊」「鳳凰」「桐」の絵と「五十銭」の文字が描かれています。
裏の図柄の絵は「八咫烏」「旭日」で、文字として「大日本」「50SEN」「年号」があります。
小型50銭銀貨(鳳凰50銭銀貨)
小型50銭銀貨は大正11 年の条例改正によって発行された50 銭銀貨です。
「鳳凰50銭銀貨」とも呼ばれます。
小型50銭銀貨(鳳凰50銭銀貨)の発行時期
小型50銭銀貨の発行時期は、大正11(1922)年~大正15(1926)年と、昭和3(1928)
年~昭和13(1938)年です。
小型50銭銀貨(鳳凰50銭銀貨)の図柄と品位と大きさ
小型50銭銀貨(鳳凰50銭銀貨)の品位は銀720/銅280、重さは4.95gで大きさは23.50mmです。
表の図柄は「菊」「桐」「鳳凰」の絵、「五十銭」の文字が描かれています。
裏面は「旭日」の絵が中心に描かれ、文字として「大日本」「年号」が刻まれています。
50銭銀貨の高価買取には?
50銭銀貨は状態や希少価値によって買取価格が変動いたします。同じ種類の50銭銀貨でも発行時期によって僅かに図柄が異なる場合もあり、見分けるのはなかなか困難です。
図柄によって価値が変動する場合もございますので、お心当たりのあるお客様はぜひ一度ご来店ください。当店では買取のプロが、しっかりとお品物を査定いたします。
宝スタンプは大阪駅前第二ビル2 階と非常に好アクセス。様々な古銭・切手の買取や販売を行っておりますので、ぜひお気軽にご来店ください。
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