10銭貨は明治~昭和初期に、補助通貨として発行された硬貨です。 補助通貨とは五十銭以下の通貨のことを指し、昭和63年(1988年)に通用が停止しています。 10銭貨は主に、銀・白銅・ニッケル・アルミなどの材質で鋳造されました。
10銭貨には、どんなものがあるのでしょうか? 10銭貨の種類には、下記があります。
・旭日竜10銭銀貨(01-23) ・竜10銭銀貨(01-24) ・旭日10銭銀貨(01-25) ・八咫烏10銭銀貨(01-26) ・10銭白銅貨(01-27) ・10銭ニッケル貨(01-28) ・10銭アルミ青銅貨(01-29) ・菊10銭アルミ貨(01-30) ・10銭錫貨(01-31) ・稲10銭アルミ貨(01-32)
では、ひとつずつ詳しく見て行きましょう。
旭日竜10銭銀貨(01-23)は、明治3年(1870年)に発行されました。 描かれている竜のウロコに微妙な違いがあり、ウロコが明瞭なものは「明瞭ウロコ」として区別されます。
■旭日竜10銭銀貨(01-23)のデザイン・重さなど
旭日竜10銭銀貨(01-23)の直径は17.57mmで重さは2.50g、材質は銀800/銅200です。 表に大きく竜が描かれており、その周りに額面の「十銭」や「大日本」の文字、年号などが配置されています。 裏面の中心は、大きな旭日の図柄が特徴です。
竜10銭銀貨(01-24)は、明治6~39年(1873~1906年)にかけて発行されました。 1880年のものは発行枚数が77枚と極端に少ないため、希少価値が極めて高くなります。
■竜10銭銀貨(01-24)のデザイン・重さなど
竜10銭銀貨(01-24)の直径は17.57mmで重さは2.70g、材質は銀800/銅200です。 表のデザインは旭日竜10銭銀貨と似ていますが、竜10銭銀貨は額面が「10SEN」とローマ字表記になっています。 裏面に刻まれている図柄は「十銭」の文字や菊の絵です。
旭日10銭銀貨(01-25)は、明治40年~大正6年(1907~1917年)に発行されました。
■旭日10銭銀貨(01-25)のデザイン・重さなど
旭日10銭銀貨(01-25)の直径は17.57mmで重さは2.25g、材質は銀720/銅280です。 表の中心に「十銭」の文字があり、菊の紋章なども描かれています。 裏面の中心には旭日が大きくデザインされており、それを囲むように「大日本」「10SEN」の文字や年号が刻まれています。
八咫烏10銭銀貨(01-26)の八咫烏は、「やたがらす」と読みます。 八咫烏10銭銀貨(01-26)は、大正7~8年(1918~1919年)にかけて発行されました。 八咫烏とは、日本神話に登場し、「導きの神」とされているカラスです。
■八咫烏10銭銀貨(01-26)のデザイン・重さなど
八咫烏10銭銀貨(01-26)の直径は16.06mmで重さは1.50g、材質は銀720/銅280です。 表の中心には「十銭」の文字があり、その両脇に佇む鳳凰の姿がデザインされています。 裏面の中心には八咫烏が描かれており、その周りに額面の「10SEN」や「大日本」の文字、年号などが記されています。
10銭白銅貨(01-27)は、大正9年~昭和7年(1920~1932年)に発行されました。 硬貨の真ん中に穴が開いており、うっすらと銅色を帯びています。
■10銭白銅貨(01-27)のデザイン・重さなど
10銭白銅貨(01-27)の直径は22.17mmで重さは3.75g、材質は銅750/ニッケル250です。 真ん中に穴が開いており、表には菊の紋章や「十銭」の文字が刻まれています。 裏面の文字は、「大日本」と年号です。
10銭ニッケル貨(01-28)は、昭和8~12年(1933~1937年)にかけて発行されました。 その名の通り素材はニッケルで、白銅貨と同じく真ん中に穴が開いています。
■10銭ニッケル貨(01-28)のデザイン・重さなど
10銭ニッケル貨(01-28)の直径は22.00mmで重さは4.02g、材質はニッケル1000です。 真ん中に穴が開いており、表には「十銭」の文字や菊、桐などが描かれています。 裏面には「大日本」の文字や年号が記され、両サイドには波のような模様が入っています。
10銭アルミ青銅貨(01-29)は、昭和13~15年(1938~1940年)にかけて発行されました。 銅色をしており、真ん中に穴が開いています。
■10銭アルミ青銅貨(01-29)のデザイン・重さなど
10銭アルミ青銅貨(01-29)の直径は22.00mmで重さは4.00g、材質は銅950/アルミ50です。 表には波間から旭日が昇っているような絵柄がデザインされており、「十銭」の文字もあります。 裏面の中心には桜が描かれ、、「大日本」の文字と年号が記されています。
菊10銭アルミ貨(01-30)は、昭和15~18年(1940~1943年)にかけて発行されました。 発行された時期によって、硬貨の重さが違うのが特徴です。
■菊10銭アルミ貨(01-30)のデザイン・重さなど
菊10銭アルミ貨(01-30)の直径は22.00mmで重さは1.50g・1.20g・1.00gの3種類、材質はアルミ1000です。 表に大きく菊の紋章が描かれており、その上に「十銭」の文字があります。 裏面の中心には大きく桜がデザインされ、「大日本」と年号の文字も刻まれています。
10銭錫貨(01-31)は、昭和19年(1944年)に発行されました。 こちらも穴開きの硬貨で、錫と亜鉛でできています。
■10銭錫貨(01-31)のデザイン・重さなど
10銭錫貨(01-31)の直径は19.00mmで重さは2.40g、材質は錫930/亜鉛70です。 真ん中に穴が開いてる硬貨で、表には「十銭」の文字と、菊と桐の紋が描かれています。 裏面は、「大日本」と年号の文字のみという、シンプルなデザインです。
稲10銭アルミ貨(01-32)は、昭和20~21年(1945~1946年)にかけて発行されました。 この硬貨からは、戦後の発行になります。
■稲10銭アルミ貨(01-32)のデザイン・重さなど
稲10銭アルミ貨(01-32)の直径は22.00mmで重さは1.00g、材質はアルミ1000です。 表には稲と菊の紋、そして「十銭」の文字がデザインされています。 裏面のデザインは桜と年号の他に、「10」「日本政府」の文字です。 この硬貨では額面の表記がアラビア数字になり、これまで「大日本」だった表記も「日本政府」に変わっています。
10銭貨は、状態や希少価値によって買取価格が変動いたします。 中には細かな模様の違いで価値が変動するものもありますが、一般の方が見分けるのは困難です。10銭貨の買取のご要望や、「自宅に10銭銀貨があったような気がするので、査定して欲しい」などのお心当たりのあるお客様は、ぜひ当店にご相談ください。
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10銭貨とは?
10銭貨は明治~昭和初期に、補助通貨として発行された硬貨です。
補助通貨とは五十銭以下の通貨のことを指し、昭和63年(1988年)に通用が停止しています。
10銭貨は主に、銀・白銅・ニッケル・アルミなどの材質で鋳造されました。
10銭貨にはどんなものがあるの?
10銭貨には、どんなものがあるのでしょうか?
10銭貨の種類には、下記があります。
・旭日竜10銭銀貨(01-23)
・竜10銭銀貨(01-24)
・旭日10銭銀貨(01-25)
・八咫烏10銭銀貨(01-26)
・10銭白銅貨(01-27)
・10銭ニッケル貨(01-28)
・10銭アルミ青銅貨(01-29)
・菊10銭アルミ貨(01-30)
・10銭錫貨(01-31)
・稲10銭アルミ貨(01-32)
では、ひとつずつ詳しく見て行きましょう。
旭日竜10銭銀貨(01-23)とは?
旭日竜10銭銀貨(01-23)は、明治3年(1870年)に発行されました。
描かれている竜のウロコに微妙な違いがあり、ウロコが明瞭なものは「明瞭ウロコ」として区別されます。
■旭日竜10銭銀貨(01-23)のデザイン・重さなど
旭日竜10銭銀貨(01-23)の直径は17.57mmで重さは2.50g、材質は銀800/銅200です。
表に大きく竜が描かれており、その周りに額面の「十銭」や「大日本」の文字、年号などが配置されています。
裏面の中心は、大きな旭日の図柄が特徴です。
竜10銭銀貨(01-24)とは?
竜10銭銀貨(01-24)は、明治6~39年(1873~1906年)にかけて発行されました。
1880年のものは発行枚数が77枚と極端に少ないため、希少価値が極めて高くなります。
■竜10銭銀貨(01-24)のデザイン・重さなど
竜10銭銀貨(01-24)の直径は17.57mmで重さは2.70g、材質は銀800/銅200です。
表のデザインは旭日竜10銭銀貨と似ていますが、竜10銭銀貨は額面が「10SEN」とローマ字表記になっています。
裏面に刻まれている図柄は「十銭」の文字や菊の絵です。
旭日10銭銀貨(01-25)とは?
旭日10銭銀貨(01-25)は、明治40年~大正6年(1907~1917年)に発行されました。
■旭日10銭銀貨(01-25)のデザイン・重さなど
旭日10銭銀貨(01-25)の直径は17.57mmで重さは2.25g、材質は銀720/銅280です。
表の中心に「十銭」の文字があり、菊の紋章なども描かれています。
裏面の中心には旭日が大きくデザインされており、それを囲むように「大日本」「10SEN」の文字や年号が刻まれています。
八咫烏10銭銀貨(01-26)とは?
八咫烏10銭銀貨(01-26)の八咫烏は、「やたがらす」と読みます。
八咫烏10銭銀貨(01-26)は、大正7~8年(1918~1919年)にかけて発行されました。
八咫烏とは、日本神話に登場し、「導きの神」とされているカラスです。
■八咫烏10銭銀貨(01-26)のデザイン・重さなど
八咫烏10銭銀貨(01-26)の直径は16.06mmで重さは1.50g、材質は銀720/銅280です。
表の中心には「十銭」の文字があり、その両脇に佇む鳳凰の姿がデザインされています。
裏面の中心には八咫烏が描かれており、その周りに額面の「10SEN」や「大日本」の文字、年号などが記されています。
10銭白銅貨(01-27)とは?
10銭白銅貨(01-27)は、大正9年~昭和7年(1920~1932年)に発行されました。
硬貨の真ん中に穴が開いており、うっすらと銅色を帯びています。
■10銭白銅貨(01-27)のデザイン・重さなど
10銭白銅貨(01-27)の直径は22.17mmで重さは3.75g、材質は銅750/ニッケル250です。
真ん中に穴が開いており、表には菊の紋章や「十銭」の文字が刻まれています。
裏面の文字は、「大日本」と年号です。
10銭ニッケル貨(01-28)とは?
10銭ニッケル貨(01-28)は、昭和8~12年(1933~1937年)にかけて発行されました。
その名の通り素材はニッケルで、白銅貨と同じく真ん中に穴が開いています。
■10銭ニッケル貨(01-28)のデザイン・重さなど
10銭ニッケル貨(01-28)の直径は22.00mmで重さは4.02g、材質はニッケル1000です。
真ん中に穴が開いており、表には「十銭」の文字や菊、桐などが描かれています。
裏面には「大日本」の文字や年号が記され、両サイドには波のような模様が入っています。
10銭アルミ青銅貨(01-29)とは?
10銭アルミ青銅貨(01-29)は、昭和13~15年(1938~1940年)にかけて発行されました。
銅色をしており、真ん中に穴が開いています。
■10銭アルミ青銅貨(01-29)のデザイン・重さなど
10銭アルミ青銅貨(01-29)の直径は22.00mmで重さは4.00g、材質は銅950/アルミ50です。
表には波間から旭日が昇っているような絵柄がデザインされており、「十銭」の文字もあります。
裏面の中心には桜が描かれ、、「大日本」の文字と年号が記されています。
菊10銭アルミ貨(01-30)とは?
菊10銭アルミ貨(01-30)は、昭和15~18年(1940~1943年)にかけて発行されました。
発行された時期によって、硬貨の重さが違うのが特徴です。
■菊10銭アルミ貨(01-30)のデザイン・重さなど
菊10銭アルミ貨(01-30)の直径は22.00mmで重さは1.50g・1.20g・1.00gの3種類、材質はアルミ1000です。
表に大きく菊の紋章が描かれており、その上に「十銭」の文字があります。
裏面の中心には大きく桜がデザインされ、「大日本」と年号の文字も刻まれています。
10銭錫貨(01-31)とは?
10銭錫貨(01-31)は、昭和19年(1944年)に発行されました。
こちらも穴開きの硬貨で、錫と亜鉛でできています。
■10銭錫貨(01-31)のデザイン・重さなど
10銭錫貨(01-31)の直径は19.00mmで重さは2.40g、材質は錫930/亜鉛70です。
真ん中に穴が開いてる硬貨で、表には「十銭」の文字と、菊と桐の紋が描かれています。
裏面は、「大日本」と年号の文字のみという、シンプルなデザインです。
稲10銭アルミ貨(01-32)とは?
稲10銭アルミ貨(01-32)は、昭和20~21年(1945~1946年)にかけて発行されました。
この硬貨からは、戦後の発行になります。
■稲10銭アルミ貨(01-32)のデザイン・重さなど
稲10銭アルミ貨(01-32)の直径は22.00mmで重さは1.00g、材質はアルミ1000です。
表には稲と菊の紋、そして「十銭」の文字がデザインされています。
裏面のデザインは桜と年号の他に、「10」「日本政府」の文字です。
この硬貨では額面の表記がアラビア数字になり、これまで「大日本」だった表記も「日本政府」に変わっています。
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10銭貨は、状態や希少価値によって買取価格が変動いたします。
中には細かな模様の違いで価値が変動するものもありますが、一般の方が見分けるのは困難です。10銭貨の買取のご要望や、「自宅に10銭銀貨があったような気がするので、査定して欲しい」などのお心当たりのあるお客様は、ぜひ当店にご相談ください。
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